jackpackerの日記

旅するアーティスト、Jackやで。バックパッカーの土産話、聞いてく?

【旅】弱小バックパッカーの奮闘記 世界一周の備忘録 vol. 14 フィリピン番外編

 

前回の記事はこちらー!!

 

 

jackpacker.hatenablog.com

 

 

一か月振りの更新です

お久しぶりになってしまいました…!!

すいません…

 

実は、更新を空けている間に今ブログでも取り上げている国、

フィリピンに行ってきました。

その時のくわしい話はまた別の回に~。

 

さて、今回の話題は、

死にかけた話と衝撃の事実。』※今回長いよ

 

 

 

急に一体どうしたんだい、というと、

僕、今回の旅でデング熱にかかっちゃったんですね。

 

デング熱とは、病原菌を持った蚊を媒介とした感染症

具体的な治療やワクチンはなく、病院にもいかず放置していれば

死ぬ可能性もある(とはいっても1%ほどらしい)病気。

 

この病気の厄介なところは2回目から重症にな『デング出血熱』

になる可能性がかなり高くなる。出血熱だって。痛そう。

このデング出血熱、血管から出血するため、致死率も15%ほどになるのだとか。

 

今回はデング出血熱ではなかったでしたが(入院中に鼻血出たときはマジで怖かった。)、次からはかなり気を付けないといけない…

 

 

 

~では、今回僕がなったデング熱の症状を見ていきましょう!~笑

 

フィリピンでの日程を終えて、達成感に浸りながらホテルのベッドに寝転んだ。

友達はほとんど出払ってしまったから静かだ

明日の帰国便は朝7時。少なくとも4時には出ないといけない。

他の3人と帰国便は一緒だから、遅れられない。

 

さっきからなんだか体が重いし、少し熱っぽい。

明日の朝も早いし、早く休まないと…

そんな時、携帯を見ると、「Jackさん、体調悪いんで部屋行っていいですか?」

というメッセージが届いていた。

 

送り主はその日のお昼に体調不良で倒れた友達だった。

一時は体調は回復したと思ってたのに…

本人が一番びっくりしてたと思う。

 

もちろん部屋に通すと、想像以上に辛そうでいきなりベッドに倒れ込んで

「すいません、頭痛薬とか持ってないです?」といった。

あいにく持っていなかったため、水分だけ分けて眠ることにした。

 

しかし、5分もしないうちに

「やべ、吐きそう…!」と聞こえたのですぐに対応した。

結局、なんとか持ちこたえたがみるみる顔色が変わっていった。

このままじゃ僕一人では無理だ…!

そう思って、同じ便の友達を呼んで追加の飲み物なんかを買ってきてもらった。

 

このころには僕も寒気とけだるさが増していた。

そのことを呼んだ友達に伝えると、

「僕、彼のこと見とくんで休んでてください!」と言ってくれた。

そこから、彼は二人の病人を夜通し看病することになった。

眠たいし疲れているだろうに、真夜中に飲み物を取ってくれたり

本当にありがとう。

 

そして…

「Jackさん、時間です!行けそうですか…?」

荷物はみんなまとめているので、すぐに出られる。

たった8キロのバックパックがやけに重たく、足取りも重い。

他のメンバーにも心配されながらお別れ。

さみしさは後から来た。それより体調が悪かったんだ。

 

まだまだ暗い中、タクシーで空港まで1時間。2人ずつ2台で。

 

このとき初めて海外のタクシーで寝た。普段なら絶対にしない。

空港に着く直前で起こされて、目を覚ますとさらに体調が悪い。

タクシーから降りるのも、どこかぎこちなく。

さらに自分の装備ももはや身に着ける気力がない。

てか、普通に立ってられない。ひざは笑うし、平衡感覚もおかしい。

気温はふつうに暑いんだけど、さむい。

 

フィリピンの空港には入り口にもセキュリティがあるんやけど、

”パスポートをポケットから出す”ことすら大変だった。

そして、もう一人の体調の悪い友達もかなりきつそうだった。

なんとかチェックインの列まで行くと僕はバッグを下敷きに座り込んだ。

列が進むたびにゆっくりバッグを引きずって、ようやく番が来た。

 

荷物は関空までピックアップなし。ラッキー!

そのあとの待ち時間は固いベンチで寝た。時間になると起こしてもらって、

持ち物検査。引っかかった。原因はライター。有名な銃の詐欺じゃなくてよかった。

それを見つけるのにまごまごしてたら検査官にキレられた。

そんなことより、わしは体調悪いんじゃい!!ってスルー。

 

みんなを待たせて合流。再びベンチで寝て、フライトでももちろん寝た。

この時不思議なほど腹減ってなかったな。

乗り換えのマニラの記憶はほとんどない。

なんとなく覚えているのは、

たまたま友達が1人合流した。(この友達がマジで神対応で、後々めっちゃ頼りに。)

このころ体調の悪かった友達は回復してた。よかった

 

そして関空にようやく着いた。よく寝たので頭は妙に冴えてる。

時刻は21時くらいだったかな…?地元(三重)に帰るか宿に泊まるか…

そんなこと迷っていたら、「おにいさん。」と検疫で止められた。

サーモが真っ赤っ赤だったらしい。

すぐに診察所に通され、(合流した友達もついてきてくれた。)熱を測ると、

40.9度だった。あ、すごい。シンキロク ダ。

のんきにそう思っていると採血で、「…デング熱かもしれません。」と言われた。

そのまま緊急搬送。車いすも救急車も初めてだ。

さぁ、これからICUに直行だ!

 

その裏ではついてきてくれた友達が荷物を運んでくれたり、連絡を取ってくれたり、

本当に助けられた。

この状況で、いつも見たく一人旅だったら死んでいたかもしれない。

そう思うとぞっとした。

 

ちなみにそのあとの検査もぞっとする。

採血はその日から毎日あったし、左腕には点滴がずっと刺さってて、腰から髄液を取って検査したり(針が刺さっているので寝返りが打てないうえに、変な感覚と独特の痛みがある)、極めつけは、トイレができないから(なぜか出ない)管を突っ込んで…

 

次の日?か、その次の日に家族が来てくれた。はるばる三重と神奈川から…

ちなみに、例の友達は深夜2時まで待っていてくれたそう。

支えられて生きてます。ありがとうが止まらん…!

 

そして、家族を含めて状況を教えてもらった。

今後しばらくは蚊に刺されたら感染源になるかもしれないので

隔離、ということだった。

そのあと出された入院食、丸1日以上何も口にしていないので

本当においしくいただいた。

 

そのあとICUから一般病棟に移された。

それでも熱は出っ放しで、38度なら「少し下がった!」と喜んだほど。

最高記録は41.2度。あ、また記録更新だ。

 

入院生活ではほとんど不自由なく(とはいっても寝て、トイレ行くだけだけど。)

生活できた。海や空港を望めるいい部屋。優しく丁寧な対応をしてくださったスタッフの皆さん。おかげでゆっくり休養することができた。

 

ただ悩ましいのは、寝るとき。

熱のせいか、菌のせいか、幻覚を見るようになった。

 

そのせいで眠れない。

 

フィリピンにいるはずの友達が見えたり、海の生き物たち(?)がいたり、

煙が尾を引いて漂っていたり…。

何を言っているかわからないかもしれないが、本当にそう見えた。

 

緊急搬送の日から三週間ほどまともに眠れなかった。

そのおかげで生活リズムを取り戻すのに今も苦労している。

 

デング熱め…

海外行く人は、特に東南アジアやインドに行かれる方は気を付けて!

対策として、 DEET(ディート) という成分の入った虫よけが有効だそう。

それでも心配な人は長袖長ズボン!!

 

さて、入院しているときに衝撃的な事実が伝えられた。

検査の一環で、おなかのレントゲンを撮っていると…

「あれっ…?」と担当者さんがつぶやいた。

そしてもう一度撮ると、

「JACKさん、むかし摘出手術とかしました?」

と聞いてくるので、「いいえ」と答えると

「JACKさん、なんか腎臓が見当たらないんです。

 

ってことで検査でエコーを取ることに。

「やはり、1コ見つかりませんね…腎臓が一つの可能性があります。

言葉の意味は分かる。

ただこの時実感は全くない。

だから半笑いで、「あ、そうすか」って答えた。

担当医さんがものすごく難しい表情してた。

 

2週間後、退院してから地元の大きな病院でCTを取ることになった。

あのドーナツの中に入るのも、もっともっと年を取ってからだと思ったよ…。

 

 

 

 

 

結果発表ーーー!

 

 

 

 

「あなたは腎臓が一つありません。

おそらく先天性でしょう。」 

 

 ド―――ン

 

「しかも今回、結石が見つかりました。

何か異常が出たり詰まれば即、透析です。」

 

 ズドーーーーーーーーン

 

すぐ死ぬ。とか、そんなんじゃないけどいろいろ大変。

食事でたんぱく質、糖類、脂質、リン、カフェイン、

そして塩分をあまりとってはいけない。

 

例えば…ハンバーガー、寿司、ラーメン、バナナ、コーヒー、お茶

 

全部好物。

コーヒーに関しては毎朝飲むし、豆からひくほど好き。

おまけに、たばこもダメときた…

一言でいうなれば生き地獄。

 

唯一気兼ねなく食べられる好物といえば、キノコくらいだ。野菜も好きだし。

料理は割とするほうなので自分では管理できるが、友達や家族と食事するとき

気を使わせてしまうのも申し訳ないや…。

 

なんか、振り返ると23歳にしてはえらく濃い人生やなぁ…

太く短く、ってこと?なんて柄にもなく…

 

でも、このタイミングで知れてよかった。

どうにかなった後では、何もできんからね。

それに、前々から気になってた、ベジタリアンみたいな生活ができるわけだ!

 

 

 

 あれ、てかこのブログってジャンル旅やんな?

闘病記みたいになってしまった!!!すいません!笑

次回からは旅のお話に戻ります!!

 

 

 

さいごに。

読者のあなたにお願いがあります。

自分の体、もっと大切にしてあげてください!

健康第一!!

 ・

to be continued