jackpackerの日記

旅するアーティスト、Jackやで。バックパッカーの土産話、聞いてく?

【旅】弱小バックパッカーの奮闘記 vol. 21 世界一周の備忘録 ベトナム

 

バインミー食べたらなんだか、元気が出たぞ。

 

前回の記事はこちらー!!

 

 

jackpacker.hatenablog.com

 

 

もぐもぐ。バインミーを片手に。

ちなみにバインミーが、僕のベトナムでの初めての食事。

せっかくいろんな町や人と出会うために旅に出たんだし、

しばらく街を歩いてみよう。

 

場所なんて知らないので、とりあえず興味のありそうな方向へ。

街のメインストリートから外れると、あれれ…!?

道はボロボロ、お店らしい建物も、なんだか民家みたいだ。

メインストリートに比べると、ゴミも目立った。

川?からはヘドロのようなにおいが立ち込めて、何かの死骸も浮いていた。

そこは、同じ町とは思えない風景だった。

 

ショックだった。

まだ歩いて5分もたってない。

道一本で、世界ががらりと変わった。

 

じっくり通りを観察しながら歩き進んでいると、

道端に犬が寝転がっている。

息苦しそうに、舌を出してゼイゼイと呼吸していた。

がりがりに痩せた犬が呼吸する度、その浮き上がったあばらが浮き沈みした。

その近くには子犬もいた。僕が近づくと弱々しくうなった。

その親子を見ていると、どこかフィリピンで出会った

ストリートチルドレンたちのことを思い出した。

何とも言えない光景だった。

 

そんな犬をしり目に、通りを進む。

すると、向かいの通りからドスの利いた鳴き声が聞こえた。

ヴァォン!ってこんな感じ。

振り向くと、かわいいチワワがこっちを振り向いた。

まさかね。このチワワがそんな声を出すわけないじゃん。

しばらくくりくりお目目に見つめられていると、

再びヴァォン!!という声が通りに響いた。

 

チワワが、チワワが確かにいま吠えた!!!

ステロイドでもやってそうな野太い声。

そんなチワワが全速力でこちらに向かってきた!

キバむき出し!!しかもこいつ、泡吹いてないか…!?

そのチワワが泡かよだれかわからんものを口からまき散らして

突進してきた。

 

あぁ、この犬たぶん狂犬病

狂犬チワワ。

とにかく逃げなくては…

ヴァォン、ヴァォンと煽られながら、とりあえず走った。

向こうも興奮して走ってくる。

トラックが先に停まっている。そこまで走ろう。

チワワはずっと僕に着かず離れず走ってくる。

メッチャ睨んでくるやん。こっわ。

高速道路の走り屋でも出せないくらいの覇気だ。

 

トラックに着くと、僕は減速して陰に隠れた。

タッタッタッタと駆けていた足音が少し遠のく。

ヴァォン!!ヴァォン、ヴァォン!!…と鳴き声がシーンと静かになった。

 

その静けさ、気味が悪い。

そろそろ出ようかな、と身構えたとき

ペタペタペタ…。ひょこっ

行く手をふさぐように狂犬チワワが立ちふさがった。

 

ヴァォン。(みぃーっけ♡)

みたいな声で鳴きよった。

ホラー映画さながらの展開だ。

 

もうここは、覚悟を決めるしかない。

僕を襲うやつは蹴飛ばすぞ。相手がたとえチワワでも。

えいやっと気合を入れて一歩踏み出すと、少しチワワが後ずさりした。

今度は走らず、ゆっくり、一歩一歩踏み占めるように前へ進んだ。

相変わらず吠えてくる。煽られても、負けねぇ。

ヤンキーのサラブレッドを(父、母=ヤンキー、スケバン)なめんなよ。

 

※僕はヤンキーではない。

 

 

噛みつきこそしないものの、ついてくる。

冷や汗や嫌な汗はかきっぱなしだ。

そして20分くらい進んだだろうか。たまたま目に入ったお店に転がりこんだ。

どうやらチワワはお店には入ってこないようだった。

と思ったらお店の人、チワワに向かってホースを持って放水!!!

チワワは一目散に逃げだした。

た、助かった…

狂犬病犬は、水を怖がるらしい。

 

入ったお店は食堂だった。レトロな時代のまま時が止まってしまった雰囲気。

食ってばかりな気もするけど、ここで遅めの昼ご飯にしよう。

時間はすでに三時前。

何にしようかな…?食あたりとか起こさないかな…

と心配しながらフォーと生春巻き、マンゴーシェイクを頼んだ。

ど定番なんだろうけど、楽しみだなぁ。

 

にしても、のどが渇いた…

フィリピンよりは気持ち涼しいとはいえ、むしむしする。

あっつい。いろんな汗かいたせいで、不快感は半端なかった。

ハエがたかりそう…。

一応、水は出されたけれど、飲まないことにした。

のどは死ぬほど乾いていたけれど、やっぱり、こわい。

 

しばらく待ちつつ、潮風に涼んでいると、

来た来た!!!お待ちかねの食事だ!!

ホカホカのフォー、カラフルな生春巻き、そして冷えたマンゴーシェイク!!

そして何やら草が盛り付けられたお皿も。

店員さんに尋ねたが、英語は通じない様子。

そんな時はボディランゲージ。

人間、言葉がなくても伝わるもんだ。

どうやら香草類らしく、お好みで食べるらしい。

 

いっただっきまーす!!

のまえに、食器類にも気を付けたほうがいい。まだ水滴の着いたものもある。

僕のモノもまだ濡れた食器だったから、こっそり拭いてからいただいた。

(別に、こっそりする必要はない。)

 

【食事の感想】

つるつるとフォーがどんどん胃に流れていく。

スープは優しくも、香草のおかげで刺激のある味。

温かく少し待ったりした胃袋に、次は生春巻き。

野菜が新鮮で、サクサク。エビも入っててそれは踊る食感。

ソースは少し辛口でいいアクセントだ。

マンゴーシェイクは冷えてて、安定のおいしさ!あまい!甘酸っぱい!!

それがいい。

 

≪総評≫ さっぱりしておいしい!疲れた日に是非食べたい。

 

ゆっくりと食事。大満喫。

 

ふと、足が疲れ果てていることに気が付いた。

足に血液がぶわぁっと流れる感覚があったからだ。

今、歩いたら足割けちゃう!くらいパンパンに張っていた。

緊張状態で、あれだけ歩いたからなぁ…

 

少し休ませてもらうと、歩けるくらいには回復できた。

お代を払って、お店を出る。いいお店だった。

念のためにバスの時刻を確認しに行くことに。

 

やっぱり夕方の6時半からだった…

まだまだ待たなくてはいけない。

のどは相変わらず乾きっぱなしだったので、

近くの喫茶店で休みながら待つことに。

そこでコーラを頼んだ。貴重な水分だ。慎重に飲むぞ…。

 

そう思って、グラスに口を付けた瞬間、

ダイソンも驚きの吸引力!!!!

ものの数秒でコーラは消えた。

嘘。

正確には口いっぱいにアワアワになったコーラが広がっている。

(note; 乾ききった口にコーラが入るとメントスコーラになる。)

それをこぼさないようにするので必死だ。

少しのどに流すと、のどが締め付けられるような感覚が…

やべぇ、犬の次はコーラに殺される。本気でそう思った。

四苦八苦しながらコーラと格闘していると、

すこし、向こう側が見えた気がしたよ…。

 

ようやく飲み終わると、すぐに次の一杯に。

今度は慎重に。

調子乗るとすぐにメントスコーラ。

そんな調子で空気の塊がどんどん胃に蓄積されていった。

おなかは一杯なのにのどが渇いている、しんどい状態。

さすがにいったん落ち着こうと、コーヒーを頼んだ。

見たことのない出され方。

なんか、グラスで出てきて、蓋がされている。

極めつけは底のほうに1センチくらいのミルクの層が!!!

 

思い出した。これはいつか師匠が言っていた、ベトナムコーヒー】だ!!

フランスの伝統的な淹れ方に甘い練乳が入っている。

ミルクだと思っていたのは、練乳だ。

混ぜて飲むものだが、混ぜなくっても相当甘い!

まるでお菓子がそのまま飲み物になったかのよう。

上澄みはおいしく飲むことができたが、

底にとごった甘々な練乳を飲む気にはなれなかった…笑

 

≪総評≫ これはあれだ、コーヒーではなく、スタバだ!!

 

 

そのあと、なぜホットを頼んだのか自問自答した。

結局そのあとコーラを3杯くらい頼んだ。

もう、おなかいっぱい。

 

to be continued