jackpackerの日記

旅するアーティスト、Jackやで。バックパッカーの土産話、聞いてく?

【旅】弱小バックパッカーの奮闘記 世界一周の備忘録 vol.9 フィリピン

前回の記事はこちら~!!!

 

 

jackpacker.hatenablog.com

 

 

 

ビューーーーーーーーーーーン。

 

 

台湾から飛行機で絶賛フィリピンに向けて移動中。

眼下に広がっていた街の明かりはどんどん、

どんどんと小さくなっていった。

 

そして外は真っ暗闇に。

僕もまどろみ、夢の中に…。

 

ちなみに、僕のモットーとして離陸の瞬間は寝ない。

離陸する度に、その土地に感謝して離れたいからだ。

この時は離陸と同時に寝た。

 

さて、到着。

タガログ訛りの入国審査はあっさりしてた。

 

時間帯もあるだろうけど、だだくさな気がした。

お疲れ様です

02:35だもんね。

あと10時間弱どう生き残ろうか・・・・

 

なんてったって、セキュリティの強いはずの空港内で犯罪が起きるらしいから。

そんな不安の中、眼鏡をかけた大学生くらいの

現地の女の子が流ちょうな英語で話しかけてきた。

 

「Hi, are you Takashi Matsumoto?」

どうやら彼女は語学学校のスタッフで、日本人のピックアップに来たようだった。

あれ?もしかして深夜に着いたからお迎えに来てくれた・・・?

なんて期待して尋ねてみると、まったく違う学校だった。

 

この際どうでもよかった。

ともかく何が何でもこの危険と噂の空港から逃げ出したかった。

でも、ダメなものはダメ。

 

そのあともバカでかいバックパックを2つかかえ、時間が過ぎるのを待った。

携帯の充電も切らしたらまずいので、音楽も聴けず、

何されるかもわからないので寝れず、トイレに立つこともできなかった。

 

幸いにも、機内でペットボトルの水がもらえたので、のどが渇いたときに口を湿らせる程度に飲んだ。

空港の堅い椅子に座りこみ、バックパックに顎を載せる。

 

うつらうつら…っは!

時計をのぞき込む。

時計をのぞき込む。

時計をのぞき込む。

 

5分。

10分。

13分…。

 

これの繰り返し。

なんだか腹まで痛くなってきた。 

本当に地獄だった…笑

 

途中本も読んでいたけど、眠すぎてぼぅっとしてた。

そして多分目はイってた。

レポート提出前の授業でそんな奴いるよね、こっくりさんあんな感じ。

 

日が昇り始めると、人が増えた。

人の目がたくさんあれば、きっと安全だろう。

そう思って、床に座っているアフリカ系のご家族の隣にお邪魔した。

 

軽く会釈して…

そのままゴロ――――ン。

僕はかったい空港の床で眠りについた。

 

ひんやりしてて気持ちいい。

そしてまぶたを閉じると、脳みそにぶぅわぁ!!!って血液が流れ込むのがわかった。

この状況なら3秒いらん。0・3秒あったら寝れる。

 

目を覚ますと11時。

いや、まだ時間あるやないかーい!!

携帯の充電も極端にセーブしてたため、充電は十分。

 

旅のポッドキャスト鳥かご放送さんを時間つぶしのお供にした。

旅の先輩方、すげーし、おもしれーな!!!

そこでなんとなく、"旅"と"旅行"の違いに気づけた気がした。

 

ざっくりだけど、この時は

旅…自分で作り上げるモノ。

旅行…ある程度用意されたモノ。

 

そんな気がした。

実際旅をしていくにつれて、予定が狂うことなんてしょっちゅうだし、

トラブルにだってあう。

 

 でも、その一つ一つの経験が僕のモノになってる。

そして、それらのモノで今の僕が作られているよ。

 

このときはまだ、ハプニングにもトラブルにも免疫がない。

我慢もたくさん。メンタルプニ男。

まるで、脱皮したてのザリガニだったよ。

 

ラジオの向こう側から聞こえてくる数々のエピソードと

たくましい笑い声に励まされた。

がんばってみるか。

 

そして、無事何事もなくピックアップのスタッフさんに会うことができ、

他の生徒さんとも合流できた。

僕と、もう一人の女の子が最年少らしい。

 

学校は空港から車で3~4時間のところにあるTarlacという町にある英語学校。

車内でもらった水が貴重な救援物資のように思えた…笑

車窓から見えるマニラの様子。

 

道もぼこぼこ、不思議な乗り物や、

いわゆるストリートチルドレンや物乞いの方たちもチラッと見えた。

ステレオタイプかもだけど…

あぁ、すげーところに来たんだ。そう思った。

 

ニュースや新聞、教科書なんかで

知った気でいたリアルに自分はいるんだ。

インターネット?そんなものはただの入り口でしかないんだな。

 

そう知った途端にうわぁぁぁぁ!!!ってなって、

もっともっと世界のことを知りたいなって思えた。

 

さて、長い移動も終わり、学校に着いた。

今日からお世話になります。

オリエンテーションがあって、寮の部屋に。

 

この時から、ここで、

僕の名前はJackになった。

jackpot(大当たり)から名前を取った。

 

四人部屋で、同じ部屋には年上のお兄さんが二人いた。

二人にははっきりと夢があって、目標があって行動している人だった。

かっこいい!

 

電気代は折版なので、部屋にあったクーラーは使わないように、

とのこと。

この時はやる気もワクワクも増していたので、やってやる!!!ってかんじだった。

 

でもね、外の気温が40度普通に超えてくる国なんだな。

そんな中で、一か月クーラーなし!!

サバイバル生活が、今!始まる!!!

 

ケホケホ。なんだかのどが痛い。

to be continued